マンションの水回りリノベーション③ ボード貼り・電気開口 ― 「壁」ができ、スイッチの位置が決まる

前回は、新しいお風呂と洗面所をつくるための土台づくり――大工の「下地」と、電気・設備の「先行配線」の工程をご紹介しました。今回は、その大切な下地を終えたあと、いよいよ仕上がりへと進んでいく工程です。大工工事の「ボード貼り・枠付け」と、電気工事の「電気開口」をお届けします。
下地が終わると、その上に、普段わたしたちが何気なく「壁」だと思っている面が出来上がっていきます。その施工内容が「ボード貼り」です。写真は、下地の上に石膏(せっこう)ボードを貼り進めている様子。うっすらとクリーム色をした板が、これから壁になる石膏ボードです。
今は、どんな住宅でもこの石膏ボードが使われています。理由は、特に断熱性に優れていること、そして金額も抑えやすいという特徴があるからです。住まいの快適さとコストの両方に、しっかり役立ってくれる材料です。
また、石膏ボードは貼ったあとの処理にも優れています。たとえば、仕上げにクロス(壁紙)を貼るときには下地としてパテ処理を行いますが、その処理がしやすく、実際にクロスを貼るときにもきれいに貼りやすい――といった利点があります。見えなくなる下地でありながら、仕上がりの美しさを支えてくれる、とても頼もしい存在です。
この工程で行われる「電気開口」でも、石膏ボードの良さが引き出されます。どんな場所にも電気は通っていますが、コンセントやスイッチがなければ、照明をつけることも、洗面室でドライヤーを使って髪を乾かすこともできません。
そこで、このボードを貼った段階で、電気屋さんが最終的なスイッチやコンセントの位置を決めていきます。使う方が毎日どう暮らすかを思い浮かべながら、高さなどに気をつけて開口(かいこう=ボードに穴を開けること)を開け、最後のスイッチ・コンセントの取り付けに備えます。
【現場から】リフォームのなかでも、水回りは10〜15年ごとに定期的に新しくされる方が多い場所です。毎日使い、暮らしに直結するところだからこそ、清潔に、安全に、そして心地よく、笑顔で使っていただけるよう、誠心誠意、施工させていただいています。
そろそろ、完成が見えてきましたね。次回は、この「マンションの水回りリノベーション」シリーズの最終回。新しく生まれ変わった水回りの完成の様子をご紹介する予定です。どうぞお楽しみにお待ちください。😊

